インターネットでリハビリを


インターネットは若い人たちのものと思われているかもしれません。
実際、80代以上の方々は「インターネットなんて」とちょっと敷居が高いようです。
しかし当然のことながら、現在インターネットを使える若い世代もだんだんと高齢になってゆきます。
少し前までインターネットを駆使してバリバリ仕事をしていた団塊の世代がもう60代半ばです。
インターネットに対するアレルギーのない高齢者が増えてきているのです。

年をとれば誰でも体が不自由になってゆき、外出が億劫になり、人と会う機会も減っていきます。
そんなとき活躍するのがやはりインターネットです。
インターネットは、メールやSNSのテイストばかりでなく、電話などの直接的なコミュニケーションツールとして使うことができます。
またネットスーパーを利用することで外出することなく普段の生活に必要な買い物を済ませることができるので、体が不自由になった高齢者にはとても便利です。

そして、インターネットを使ってのリハビリも可能です。
インターネットを駆使すれば、デイサービス施設で行うような健康体操から、理学療法士に教ええてもらわなければ分からないトレーニングまで、さまざまなリハビリ方法や最新情報を在宅で入手することができます。
またインターネットで本を読むこともできます。紙の本と違って文字の大きさを調節できたり、音声読み上げ機能があったりするので目の不自由になってきた方にも便利です。

インターネットを通してのゲームなども認知症予防には良いと言われています。
なぜならインターネット上には数多くのゲームがあり、自分に合ったものが選べるからです。インターネットを通しての対戦機能は、人とコミュニケーションをもつきっかけともなるでしょう。たとえ体は自宅のベッドから離れられなくなったとしても、インターネットを通じて遠方の友人と将棋を指す。そういった楽しみ方もインターネットならではです。

また、インターネットは過去を振り返る手助けができます。複数の人たちと過去を振り返る作業も認知症予防として知られています。インターネット上のアーカイブを検索すれば、個人のアルバムには載っていない貴重な写真や当時の記事がたくさん見つかるはずです。子や孫たちとインターネットを囲み、若かった頃の出来事や、その時代のことなどを話し伝えることは、高齢者本人だけでなくご家族にとっても良い経験になるはずです。

このようにインターネットは、楽しいばかりではなくリハビリや認知症予防の道具としても大変有効です。
これからの高齢者、とくに在宅介護の高齢者の家庭にはインターネットは欠かせないでしょう。
そのためにも体の元気なうちからインターネットに慣れておき、動画などで困らないよう高速インターネットが使えるよう、WI-FIなどの環境を早めに整えておいても良いかもしれません。

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